ハイ バー チュン(Hai Ba Trung)これだけは知っておこう!

ホーチミン市の生活

ハイ バー チュンとは

ホーチミン市にハイ バー チュン通りという大きな通りがあります。

私は「ハイ バー チュン」さんという人がいるんだと思っていました。

「ハイ バー チュン」は、「ハイ(数字の2) バー(漢字で「婆」) チュン(名前)」で「二人の尊敬するチュンさん」という意味でした。

次の写真をみてください。
ハイ バー チュン中学校にあるハイ バー チュンの像とレリーフです。

ハイバーチュン中学校にあるハイバーチュンの像です。二人の女性の像で、一人が立って剣をまっすぐ上に掲げています。
ハイバーチュン中学校にあるハイバーチュンの像

      

ハイバーチュン中学校にあるハイバーチュンのレリーフ

ベトナムの中学校の歴史の教科書では

ハイ バー チュンは、ベトナムの中学校の歴史の教科書にも載っています。

ハイ バー チュンのところの題は、「CUỘC KHỞI NGHĨA HAI BÀ TRƯNG (năm40)」です。

Nhà Xuất Bản Giáo Dục Việt Nam “Lịch Sử 6”

「năm40」 は「40年=西暦40年」のことです。「CUỘC」は、動詞の「KHỞI NGHĨA」を名詞にしています。

CJKI越日辞典によると、「KHỞI NGHĨA」は、漢字では「起義」で、意味が「蜂起する」「決起する」です。ですから、教科書の題は「ハイ バー チュンの蜂起(西暦40年)」という意味です。

同辞典によると「NGHĨA」が「義、他人に対して守るべき正しい道」という意味なので、「KHỞI NGHĨA」には、正義のために戦うという気持ちが込められているのではないかと思います。

歴史の本では

ハイ バー チュンの名前はTrưng Trắc(姉) とTtưng Nhị(妹)です。二人はMê Linh県の、雄王(Văn Lang 国:ベトナムの国)時代から続くの軍の高官の子供です。Trưng Trắc(姉)の夫は Thi Sách で、 Thi Sáchも、Chu Diên 県の、雄王(Văn Lang 国:ベトナムの国)時代から続くの軍の高官の子供です。

Ha Mạnh Khoa (Chủ biên) “Lịch Sử Việt Nam Phổ Thông” tập 1

紀元前179年に、Âu Lạc国(ベトナムの国)がTriệu Đàに奪い取られ、紀元前111年にその国が前漢に併合されました。前漢に併合された時代はあまり続かず、その後西暦25年に後漢に統治されました。

Trần Bạch Đằng (Chủ biên) “Lịch Sử Việt Nam Bằng Tranh” 2

Mê Linh県(ハイ バー チュンの故郷)は漢時代ベトナムの政治の中心でした。

Ha Mạnh Khoa (Chủ biên) “Lịch Sử Việt Nam Phổ Thông” tập 1

漢の統治は過酷で、慣習やしきたり、服の着方、結婚や埋葬式の礼法を変えることまでも強制しました。

Trần Bạch Đằng (Chủ biên) “Lịch Sử Việt Nam Bằng Tranh” 2

Trưng TrắcとThi Sáchが結婚したことで二つの家族が連合したことは、ベトナム人の共同社会の勢力が団結することになりました。才能のある若者Thi Sáchと頭の切れる女性Trưng Trắcは、計略を話し合い、計画を思案しました。Mê Linh県とChu Diên 県は、蜂起の準備の中心になりました。

Ha Mạnh Khoa (Chủ biên) “Lịch Sử Việt Nam Phổ Thông” tập 1

このThi Sáchの準備を見つけた漢のベトナムの統治者(Tô Định)は、容赦なく弾圧し、蜂起が発生する前にThi Sáchを殺害しました。Trưng Trắcは、漢の統治体制をますます激しく憎み、蜂起に立ち上がりました。

Ha Mạnh Khoa (Chủ biên) “Lịch Sử Việt Nam Phổ Thông” tập 1
引用した本を要約したのは運営人です。

ハイ バー チュンに関係する名前がついているところ

Hai Bà Trưngの故郷はMê Linh県です。Hai Bà Trưng中学校とMê Linh小学校がHai Bà Trưng通りに面して約1km離れて建っています。

Thi Sách通りは市民劇場近くのHai Bà Trưng通りの東側にあります。

ハイ バー チュンはどんな人?

知り合いのベトナム人に「ハイ バー チュンって有名な人?」って聞いたら、「初めての女性の王様」と教えてくれました。

次の記事もどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました